【余談】買取金額決定プロセスと営業マンの心理

その他

これまでの買取業者さんのやりとりや、経験を元に情報をまとめました。
参考にしてもらえると嬉しいです!

  • 買取金額決定プロセスについて
  • 業者によって買取金額の差が出る理由
  • あなたの愛車を買いたいと思う人が一人でもいれば高く売れる
  • 買取業者同士の談合はあるか?

買取金額決定プロセス

現地にいる営業さんに買取金額の決定権はありません。
つまり査定するための情報を現地で取得して、それを本部(査定決定部門)へ送って
決定された金額を伝えているにすぎないという事です。
ですから、その場にいる営業に「高く買ってください!」とお願いしたところで
さほど効果がないということです。

しかし、大半の買取業者の営業さんは買い取った台数に応じて給与が加算されるインセンティブ方式の給与形態ですので
「車を買って帰りたい」という気持ちはあります。
ですから営業さんは決裁者に対して、車を買って帰るための 最大限の金額交渉は行ってくれています。

そもそも買取金額が決定する部門は何をもって買取金額を決定しているか、ということですが
全ての業者が「買取車両と同条件の車が、直近の中古車オークションでいくらで売れたのか」を確認しています。
この相場が基準金額となります。


買取金額に大きな差が出る理由

査定金額に大きな差が出る理由はどこにあるのでしょうか?
まずは業者ごとに利益率の設定が違うということです。

常識的に考えて大手ほど人件費や広告費がかかっていますので、利益は多く確保しなければなりません。
つまり利益を確保するということは買取価格は低くなる可能性が高いという事です。

次に、決裁者の裁量に大きく依存しているということです。
結局のところ、最終的な金額の決定はある1人の決裁者が行っているということです。
AIではじき出された数字ではないということです。
金額決定までの時間に大きな差が出る理由の一つがこれです。
決裁者が優柔不断だったり、大した権限もない人だった場合、判断が遅れます。
「今日は〇〇店長がいなかったから、〇〇さんにお願いしたらこれしが金額が出なかった」と
愚痴を言っていたことがありました。結局はその人の裁量なんです。
買取価格が他社より数十万円高かった業者がありました。
理由を聞いたところ「社長と話ができて、社長決裁でこの金額が出た」とのことでした。
はっきり言ってこれは運が良かったとしか言いようがありません。
仮にその日、社長が海外旅行にでも言っていたらこの金額は出なかったかも知れませんね。

いずれにせよ、高額買取金額を引き出す確率を上げるために複数の業者を呼ぶのことが基本になります。


あなたの愛車を買いたい人がいるか?

営業さんが査定を開始した時点で、買い手探しが始まっています。

買いたいと言う相手が決まっていれば、車が売れ残るリスクが限りなく低くなりますので
高い買取金額を提示できるわけです。


反対に買いたい人が見つからなそうな場合はリスク回避のためにオークション価格と同等程度の金額しか提示できないことになります。
各業者によって販売ネットワークが異なっているのは当然ですので、ここでも複数の業者を呼ぶことにメリットがあるということです。

他社より数十万円ほど高い金額を出してきた業者に理由を聞いたことがあります。
「北海道でこの車種を買いたいと言う人がいたので、この金額が出せました」と営業は答えました。
査定時に販売する先が決まっているのです。
買い手を探す条件として「あなたがいつ車を手放すのか」という情報はとても重要な要素となります。
つまり手放す時期を明確にすることで、査定額がUPする確率が高まるのです。


業者仲間で談合はあるの?

営業さんにこんな質問をしたことがあります
「顔見知りの営業が多いから裏で口裏合わせて金額を合わせることはしていないの?」と。

つまり「談合してんじゃないの?」と聞きました。
答えは「やってません。」とのことでした。
…正確には「ここ10年はやっていない」と(笑)

昔はやっている人もいたようです。
例えば2人仲の良い営業が同じ現場で遭遇した場合
買取相場は100万円の車なのですが、口裏を合わせてどちらかが60万円で落札します。
その後、差額の40万円は山分けするのだそうです・・・。

うーん、やっぱり騙されないために「相場の把握」はしておきましょうね!


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